金属廃棄物処理業で7FB25に5mマスト+回転フォークでのリチウムイオンバッテリー使用例

  1. 金属再資源化業様での使用実績です。
  2. 7FB25(2.5トンカウンターフォークリフト)に5mマスト、回転フォークアタッチメント付きと非常にバッテリーの消耗が激しいとされる使用環境です。
  3. リチウムイオンバッテリーは560Ah48Vと2.5トンフォークリフトとしては標準的な容量です。
  4. 充電器は150Aの別置き急速充電器を使用しての充電をしています。

使用状況

  1. キーオン時間(黒):1日17時間程度
  2. 稼働時間():1日4~5時間程度
  3. 充電時間():1日1~2時間程度
  4. アイドル時間(水色):1日12時間程度
    *ご希望で電源オフ時間を10000秒に設定しています。通常は3600秒

充電残量(%)

  1. 最大1日60%程度放電。
  2. 集中して稼働することと大電流を使用するため560Ahの容量は必要。
  3. 1日現在の倍の8時間程度稼働しても、休み時間充電をすれば稼働可能という安心感がある。繁忙期は常にバッテリー残量との闘いをしてきた経緯があり、安心は最大の価値。
  4. 重たい荷物を5mの高さまで連続して上げたり、回転フォークでひっくり返したりと過酷な使用に耐えるという安心感がある。

セルの温度変化

突然の新情報の追加ですが、セルの温度の変化を同じ時系列で取ってみました。ほかの事例には情報として挙げていませんが、連続使用&高出力の結果として温度が40℃を超えていることがわかります。

55℃までは問題なく使用可能ですので、リチウムイオンバッテリーのポテンシャルはまだまだあると言えます。

ちなみに全セルの温度をリアルタイムで収集し、高いセルと低いセルの差で異常を検知するための仕組みです。

充電状況

充電器は150アンペアの出力に設定していますが、140アンペアほどにとどまっています。

放電電流

  1. さすがに2.5トンカウンターフォークリフトの5mマスト+回転フォークだけあって、200アンペアを超えた出力をしています。
  2. 鉛バッテリーなら5時間率で1000Ah、3時間率で600Ahと高価・高容量なバッテリーでも長持ちしない環境です。
  3. リチウムイオンバッテリーの特長の高出力可能が活かせる環境です。280アンペアを連続出力可能ですので、まだまだゆとりがあります。